かたちゃんのインドネシア空間

宮廷舞踊と絵巻物 2013年9月28日(土)

 阪急宝塚線・豊中駅を降りてすぐの「エトレ豊中」で関西インドネシア友好協会主催のイベント「あっちとこっちの間で」−ジャワの昼下がり/インドネシアから流れて来たものから―を見に行きました。ことしは、日本・インドネシア国交樹立55周年ということで、在大阪インドネシア共和国総領事館も共催で女性の領事が挨拶をされていました。

 第一部は、ジョグジャカルタに伝わる宮廷舞踊でした。ゆったりとした音楽とリズムの中で、鮮やかな衣装を身につけたリンタン・シシッ舞踊団のメンバーが踊りを披露。第二部ではバリ島の絵師が創作した11巻の絵巻物芝居(ワヤン・ベベル)と音楽、ダンスのコラボレーションでした。



 インドの古代叙事詩「マハーバーラタ」を題材として
佐久間新さん(左)と佐久間ウィヤンタリさん(右)

ゴレッ・クニョティヌンベ
女性が身だしなみを整える様子を舞踏にしたもの




中国の女性をイメージした衣装で
お互いに短刀を持って戦います。

絵巻物スタソーマ物語
絵巻物を見せながら語ります。




小舞台で演じるところを
カメラで写して、大舞台のスクリーンに映像を送ります。

佐久間新さん
スクリーンの前で前衛的な踊りを熱演。




  公式パンフレットです。
  「ワヤン・ベベル」は、絵巻物を見せながら物語を語るインドネシア・バリ島の芸能です。この物語は、すべての物事には「善と悪」「明と暗」などの異なった性質を同時に持ち合わせていて、それぞれが共有することによって成り立っているという考えに基づいているそうです。このテーマは、多民族・多宗教からなるインドネシアの標語に用いられているとのことです。




  ガムラン奏者のほんまなおきさん。大阪大学コミュニケーションデザインセンター准教授でもあるとのこと。



  出演者が最後に舞台であいさつ。
  一番右が、絵巻作家デワ・スギ夫人の加藤恭子さん。絵巻の語りを担当されていました。